東洋医学によるセルフケア(秋)1

今朝は少し涼しくて秋の気配がしましたね。
でも、まだもうしばらく暑い日が続くことでしょう。

先日ツクツクボウシが鳴いているのを聞きました。
暦の上では立秋もとうに過ぎてしまいました。

これから秋に向かうにあたって、今回もまた、
『東洋医学の春夏秋冬 セルフケアで身体を整える』 大上勝行,三樹書房
shunkashuto
この本を参考に書いてみたいと思います。
興味を持たれた方は本を買いましょう。

春についてはこちらを
春について(2)はこちらを
夏についてはこちらを
夏について(2)はこちらを

<東洋医学の秋のとらえ方>
秋はものが成熟し、収穫の季節です。
果実は実り、葉は落ち、土に帰る時期。
秋は陽気が少なくなっていき、替わりに陰気が増えてきます。
陰気は堅める力、収める力だそうで、
少なくなっていく陽気を体内にしまいこんで、
来たるべき冬に備える時期となります。

秋は「五行」でいうと、「金」に分類され、
人の身体でいうと「肺」が金にあたります。
肺は「気」を操作するところで、肺が気を巡らせることで、
寒さやウイルスから身を守るのだそうです。
肺が弱ると風邪をひきやすくなります。

秋は夏の疲れがでやすくなります。
この疲れには2つあって、
一つは暑さに負けて体力が消耗したもの
もう一つは、暑さのためにクーラーや冷たいモノで
身体を冷やしてしまったもの

<秋に多いトラブル・・・秋の風邪>
涼しくなってくるとよく風邪をひきます。
この時期の風邪は、発熱がおさまっても、咳や下痢、
食欲不振などがすっきり治らず長引くことが多いのだそうです。

対処法:
まず胃腸を立てなおすこと。
生野菜のサラダ、ヨーグルトなど胃腸を冷やすものは避け、
飲み物は温かいものをとる。

<秋に多いトラブル・・・憂うつ>
何となく調子がわるいけれど、病院で検査をしても何もでない。
「精神的なもの」と言われた、等など。

秋は「陰気」によって収斂作用がはたらくため、
もともとうつ傾向のある人は、気を発散させる力が弱くなり、
内に気が滞りやすくなり、気分が塞がりがちになるそうです。