展覧会:バンクシー展3

バンクシー展の続きです。
その他、こんなのもありました。

あ!、これは見たことがある!
そう思って家に帰ってきたのですが、
うちの嫁さんに写真を見せるとすぐに違うよと言いました。
僕がかつて見たことのあるのは、
アンディ・ウォーホルの『マリリン』という作品で、
おそらく滋賀県立近代美術館で見たはずなんだそうです。
そういえばそうだったかも。

これはアンディ・ウォーホル風に作成した別の作品らしい。
確かに作品名は『ケイト・モス』と描いてある。
マリリン・モンローじゃないんだ!

ちなみに「ケイト・モス」が誰なのかも僕は知りませんでした。
有名なモデルさんなんですね。


こちらは『スープカンズ』という作品。
これもアンディ・ウォーホルの作品『キャンベル・スープ』を
意識した作品なんですね。

↓こちらがその『キャンベル・スープ』という作品。

元の作品を知らないと意味が分かりませんね。

アンディ・ウォーホルの作品自体がそれまでの美術の
アンチテーゼの様です。
Artpedia
キャンベルのスープ缶に込められた鬼才アンディ・ウォーホルのメッセージ

バンクシーは自分の作品を
このアンディ・ウォーホルの作品の隣にはりつけたそうです。
それはオマージュなのかアイロニーなのかわかりませんが。


↑こちらは『バンクシーズ・ラット』。
バンクシーはネズミを題材に多くの作品を作っています。
それはネズミがどのような状況でも生き抜くことのできる動物で、
都会環境に最も適合した唯一の野生動物だ
と考えているからなのだそうです。

さて、いろいろ写真をアップしましたが、
最後は『ガール・ウィズ・バルーン』。

他のバンクシーの作品と比べると一見ちょっと毒気が少ない(笑)。
カワイイこともあり人気の高い作品です。

最初にも描きましたが、これと同じモチーフの絵が、
オークションで高額で落札された際に、
自動でシュレッダーにかかる仕組みが仕掛けられていました。

実際には全部シュレッダーにかかる前に止まりました。
バンクシーは「リハーサルでは毎回うまくいったのに」
というメッセージを付けているそうですが、
ホントかな?計算じゃなかったのかな?
という気もします。
でも、それも含めてアートだよと言われると、
そうなのか!とも思えてくるし。

今回のバンクシー展には、
「天才か、反逆者か」という副タイトルが付けられています。
入場者は会場で天才か反逆者かどちらかに投票できる様です。
本日(11月14日)の時点では、天才63.5%、反逆者36.5%です。

僕は投票箱を見逃してしまって投票できませんでしたが、
投票箱を見つけていもどちらか迷って投票できなかったと思います。

それは、今回は触れませんでしたが、
バンクシーが作品の製作の半分を、
”グラフィティ”と呼ばれる「街の落書き」として行っている
ことも考慮する必要があるでしょう。
なかなか色々と考えさせられる展覧会でした。