本:からだ言葉の本2「耳」

昨日の本と少しネットも参考に書き出してみました。

<耳>

馬の耳に念仏・・・言っても聞かない
老いのひがみみ・・・年をとって耳が遠くなり、聞き誤りが多くなること。また、ひがんで悪く解釈すること(初めて聞きました。注釈はネットから)
籠耳・ざる耳・・・聞いてもすぐ忘れる
壁に耳あり(障子に目あり)・・・どこで誰が聞いているかわからない
聞く耳を持たぬ、聞き耳遠し・・・人の意見を聞かない
牛耳る・・・好きにあしらう
口耳(こうじ)の学・・・受け売りの学識(知りませんでした)
小耳に挟む・・・チラッと聞く
地獄耳・・・他人の秘密ごとについて驚くべき早さと正しさで知っている
空耳・・・1)聞いたような気がするだけの状態、2)間違って聞いた話
○○の耳・・・端の方の固いところ(パンの耳)
寝耳に水・・・突然の情報や事態
馬耳東風・・・言っても聞かない
初耳・・・初めて聞いたこと
早耳・耳が早い・・・聞きつけるのが早い、情報通
福耳・・・福相な、耳たぶの大きい耳。またその持ち主
袋耳・・・1)聞いたら忘れない耳、2)地獄耳、3)織物の耳を袋織りにしたもの
右の耳から左の耳へ・・・聞き流して意に介さない、忘れやすい
耳新しい・・・初めて聞く
耳打ち・・・相手の耳元へものを言う、とりあえず知らせる、内緒事を言う
耳が痛い・・・指摘されたことが当たっていて聞くのがつらい
耳が肥える・・・音楽や話芸などをよく聞き込んでいて、批評や鑑賞の能力にすぐれている
耳が遠い・・・耳がよく聞こえない、聴力が弱い
耳が汚れる・・・汚らわしいことを聞いてしまう
耳学問・・・聞き覚えで身につけた学問
耳賢い・・・音曲の妙がわかる(僕は知りませんでした)
耳かしましい・・・調べても出てきませんでしたが、かしましい(騒々しい、やかましい)の強調でしょうね
耳果報・・・吉報
耳利き・・・1)聴覚のよい人、2)理解のよい人
耳聡い・・・1)理解が早い、2)情報に早く通じている、3)聴覚がすぐれている、(ちょっと利にめざとい印象の時もあるよね)
耳障り・・・聞いて不愉快またはうるさく感ずるさま
耳触り・・・聞いたときの感じ・印象
耳順う・・・1)60歳、2)順応できる境涯
耳立つ・・・(僕は使ったことありませんが)1)聞き流せない、2)耳障り、3)耳よりな話
耳だるい・・・ピンとこない話、話し方
耳年増・・・年齢不相応に大人の話を知っていること
耳に入れる・・・単に情報を知らせるという意味もあるでしょうが、告げ口を言う、へつらいを言う、という意味も
耳に順う・・・聞くに応じる
耳にたこができる・・・同じことをうんざりするほど何度も聞かされて参った
耳につく・・・音や声が耳に留まって気になる
耳に留まる・・・聞こえてきて、それに注意が向く
耳になじむ・・・聞き慣れる
耳に残る・・・聞いた声や音が記憶に残る
耳に入らない・・・人の意見を聞かない、聞いても記憶に残らない
耳にふたをする・耳を塞ぐ・・・聞かないようにする
耳映ゆい(はゆい)・・・1)聞くに耐えない、2)歯が浮く(面はゆいは聞いたことありましたが)
耳を覆う・・・聞きたくない気持ち、聞かないようにする。
耳を貸す・・・相手の話を聞く、相談に乗る
耳を傾ける・・・注意して聞く、熱心に聞く
耳を切る・・・強い寒気のたとえ
耳を信じて目を疑う・・・人から聞いたことを信じて自分の目で見たことを信じない(百聞は一見にしかずの逆ですな)
耳を澄ます・・・聞こうとして注意を集中する
耳をそばだてる・・・注意して聞きとろうとする
耳を揃える・・・全額を不足なく用意する
耳をはさむ・・・ちらっと聞く
よそ耳・・・それとなく聞くこと、聞くともなしに聞くこと(僕は知りませんでした)

耳に関するからだ言葉というのは、
あたりまえですが聞こえに関する内容が多いことと、やはり
「言うことを聞く(=順う、従う)」
ということとが関連があると思われます。