本:からだ言葉の本1

からだ言葉というのをご存じですか?
”からだ言葉”という言葉は知らなくても、
ほとんどの人は聞いたり自分でも使ったりしています。

目に入れても痛くない(かわいい)
耳にたこができる(繰り返し聞かされて嫌気がする)
鼻がきく(利益になりそうなことを巧みに見つけ出す)
(誰それと誰それは)同じニオイがする(似ている)
のどから手がでるほど(ほしい)
などなど。

他にも前にも書きましたが、
耳が痛い(指摘されたことが当たっていて聞くのがつらい)
目が回るように(忙しい)

こうしたからだ言葉は、他の言語でもあるでしょうが、
特に日本語は豊富だとどこかで読んだことがあります。

そんな「からだ言葉」を片っ端から集めてみた人がいました。
『からだ言葉の本 付”からだ言葉”拾彙』 秦 恒平, 筑摩書房
WS000004
多分絶版になってるんじゃないかな。
中古で手に入れました。

”耳の話”とか、”鼻の話”とか、
いろいろと身体のパーツごとに話が載っていますが、
いろいろなからだ言葉を多少強引につなぎ合わせて
話にしてあるのですが、
よくもまあ、こんなにたくさんのからだ言葉を探してきたな、
という感じです。

そして、巻末には、
いろいろなからだ言葉が簡単な辞書風に並んでいます。

上にあげたからだ言葉からも分かりますが、
からだ言葉はその多くが感情や気持ちと深く関わっています。

次はちょっと、
耳鼻咽喉科になじみのあるからだ言葉を取り上げてみます。