小学生の頃の夏休み4

夏休みには仕事をしていた、なんて書きましたが、
ずっと仕事ばかりしていたわけではありません。
子どもらしい遊びも一通りやっていました。

虫捕りについては前に書きましたが、ザリガニ釣りもやりました。
最初の1匹はエノコログサの穂を剥いだあと
茎を輪っかにして、ザリガニのハサミもろとも輪っかに通して、
輪っかをすぼめながら釣り上げます。

小さなエビガニはすばしっこくてなかなかむずかしいのですが、
アメリカザリガニは結構簡単に釣れます。
釣れたザリガニを今度は半分に折って、
尾っぽの方を草の茎に結わえてまた別のザリガニなどを釣ります。
今思えば残酷な遊びですが、
子どもの遊びってこんなものでした。

その他、近所の床屋さんの横に小さな沢があって、
そこらの石をひっくり返すと下にサワガニがいたので、
これをよく取りに行ったものでした。

今思えば、
よくそんなところにサワガニがいたもんだなと思うのですが、
子ども社会の代々の伝達事項なんでしょうね。
上級生から自然とさわがにのとれる場所やら、
クワガタの獲れる場所やらを色々と伝え聞いていました。

夏休みといえばプール。
小学校のプールは夏休みの間、
それぞれの集落(字「あざ」)毎に、
週に2回ほど泳げる日が決まっていて、
集団登校でプールに出かけました。
今のようにスイミングクラブなどなかった時代です。
(都会ではすでにあったのかもしれませんが)
4年生くらいでようやく25mをなんとか泳けるようになりました。

その他、近くのお宮さんの境内の広場で野球もよくやりました。
僕は下手っぴぃだったので、
足手まといだったかもしれませんが、
それでも遊びの一員としてまぜてもらっていました。
運動神経のいい子は軽々と鳥居を越えて
打ったボールが飛んでいきます。
それを僕は羨望の眼差しで見ていました。
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(近くにグランドができて、今ではここでは野球はできません)

そうして野球に興じていると、日が暮れてきます。
このゆ夕闇が迫る頃、面白いことに気がつきました。

ちょうど双眼鏡をかけて除くように、
手で輪っかを着くって、輪っかごしに景色を見るのです。
そうすると、暗いなと思っていても、
結構明るく周囲が見えます。
そんなこと一つをとっても、楽しい遊び盛りでした。