22才の別れ

昨日の続きです。
できれば前日の「木綿のハンカチーフ」から読んで下さい。

さて、車の中で流れる”柴田 淳Cover 70’s”も11曲目。
伊勢正三作詞・作曲の『22才の別れ』。
That’s folk song ! とも言うべき往年の大ヒット曲です。

高校時代、祖母に買ってもらったギターで下手くそは下手くそなりに、
歌っていました(もちろん家でのみ)。

かぐや姫と風の2つの『22才の別れ』があるのですが、
僕はもっぱら『かぐや姫フォーエバー』というアルバムで聴いていました。

かぐや姫フォーエバーかぐや姫は僕の音楽史の中では
わずかに外れていました。
ちょっとかぐや姫の方が早かったんですね。
でも、フォーク大好きでしたから、
これは外せません。
このアルバムでは、『22才の別れ』以外にも、
『神田川』『なごり雪』『あの人の手紙』『妹』
などの有名な曲も好きでしたが、
『ひとりきり』や『うちのお父さん』といった曲は、
なぜか今でもふとした時によみがえってきて口ずさんでしまうことがあります。

”鳥が鳴いて~、川が流れて~、野山は~花が咲き乱れ~”(『ひとりきり』)
これなんか、春先ののどかな風景を目にしたら、自然にでてきます。

畑仕事をして、汗だくだくになった時には、
”汗をかいたので、一休み。薪割りは疲れますね、お父さん。”
やっぱり歌ってしまいます(『うちのお父さん』)。

ま、昔のことに浸っていると歳をとりますのでこのくらいにして
『22才の別れ』に戻りましょう。

やっぱり車でこの曲を嫁さんと聴いていた時です。

”あなたは あなたのままで
変わらずにいてください そのままで”

5年間付き合った彼氏と別れてお嫁に行く女性の最後の言葉です。
それにしても、
当時は22才でお嫁に行くというのはごく普通だったんでしょうね。
今では男女とも晩婚化して、30才くらいで結婚してもごく普通に感じますけど。

それはともかく、この言葉、
5年間付き合ったけど、なかなか結婚まで発展せずに、
親に言われてお見合いをして、泣く泣くお嫁に行く女性の、
せめてあなただけは、私と違って、今のままでいて下さい・・・

そんな気持ちが込められたものだと僕は思ってました。
(ま、文字通りですね。)

だけど、そんな反面、自分は変わるのだから、
彼氏に変わらないようにお願いするのは、余計なお世話とも考えていました。

そんなことを嫁さんに話したら、
「あ、それ全然違う!」と言うのです。

「5年も一緒に過ごしていて、結婚を決断できないダメダメ彼氏に対して、
いい加減愛想をつかして見切って、私はお嫁に行くけど、
あなたは、そのまま好き放題、学生運動でも何でもしてなさいよ!
ということなのよ。」
と、うちの嫁さんは言うのです。

そ、そうなのか・・・