展覧会:メトロポリタン美術館展-西洋絵画の500年-4

メトロポリタン美術館展の話もこれで終わりです。

第3のセクションは、
III.革命と人々のための芸術

このセクションでは、近代化したヨーロッパに伴い、
芸術も個人の感性や自由な想像力に基づいた絵画が現われ、
次第にレアリスム(写実主義)や印象派、ポスト印象派へと
移っていきます。

ターナー、ルノワール、ドガ、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、モネなど、
僕でも知っている有名な画家の作品が次々と出てきました。

このあたりは似たような作品をどこかで観ていますので、
「おおっ!これも来てる!あれも来てる!」とは思うものの、
ダメですね、ちょっと新鮮な目で鑑賞することができません。
頭の中で「あー、観たことある!」になっちゃって、
細かな素晴らしいところを観られていない様な気がします。

そんな中、ちょっと面白いなと思ったのは、
ジャン=レオン・ジェロームの『ピュグマリオンとガラテア』という作品。

自分が彫刻した女性像が生命を吹き込まれ、
硬い大理石から軟らかな生身の人間に変容し
ピュグマリオンとキスをする場面。
僕はこの画家を知らなかったのですが、
ちょっと現代的でファンタジーですね。

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家に帰って図録集を眺めていたら、
別のメトロポリタン美術館展の図録が出てきました。
2002年にもメトロポリタン美術館展ってやっていたんですね。

それに行ったことも忘れてました(笑)。

今回のメトロポリタン美術館展は中世からポスト印象派でしたが、
このときのテーマはピカソとエコール・ド・パリ。
ピカソだけでなくルソー、ユトリロ、モジリアーニ、マチスなど
このときも有名な作家の作品が来日していました。
今回の展覧会はここにつながるんですね。

さすがにメトロポリタン美術館ですね。
一度現地で観たいものです。