新型コロナ感染症とプレボテラ菌3

そろそろ次の話題に行こうと思っているのですが、
ネットをさまよっているとCOVID-19の記事に目が行ってしまいます。

Prevotella菌が重症化の真犯人という説は、
否定されていると前々回に書きました。

ただ、こんな記事が出てきました。
5月6日付けのBioinformaticsという雑誌のサイトです。
COVID-2019-associated overexpressed Prevotella proteins mediated host?pathogen interactions and their role in coronavirus outbreak

AbstractをGoogle翻訳しました。
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動機
中国の武漢で始まったCOVID-2019の発生は、急速な感染と深刻な死者により世界的な脅威となっています。 最近の研究により、(COVID-2019の原因である)SARS-CoV-2の全ゲノムシーケンスが明らかになりました。 さらに、感染した患者の肺メタゲノム研究により、特定のタンパク質を豊富に生成する、プレボテラ属菌の過剰発現が明らかになりました。 SARS-CoV-2とヒトプロテオームによる過剰発現プレボテラタンパク質との間のホスト?病原体タンパク質?タンパク質相互作用分析を行いました。 COVID-2019の重症度における役割を理解するために、相互作用するタンパク質の機能過剰分析も実施しました。

結果
過剰発現したプレボテラタンパク質がウイルス感染を促進する可能性があることがわかりました。 結果によると、ウイルスタンパク質ではなくプレボテラタンパク質が、COVID-2019の臨床的重症度の増加に関与しているNF-kBとの複数の相互作用に関与しています。 PrevotellaはCOVID-2019の発生に関与している可能性があり、疾患のメカニズムを理解し、治療結果を改善するために重要です。
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NF-kB(エヌエフ・カッパー・ビーと読むらしい)は、
細胞内でDNA⇒mRNA⇒タンパク質生成が行われる過程の
DNA⇒mRNAのところで働くタンパク質みたいですね。

このあたりのことって、今は高校生でも習うのでしょうか?
僕は40年近く前の知識をもとにネットで用語を調べて
知識の隙間を埋めている状態です。

論文の中身、特にテクノロジーについては
かなりちんぷんかんぷんなんですが、
20個のSARS-CoV-2タンパク質が、
8つのヒトタンパク質のみと相互作用していると予測されました。

(Fig.1 Bioinformatics, btaa285)

これに対して、Prevotella菌の方は18個の過剰発現タンパク質が、
3431個のヒトタンパク質と相互作用しているらしいのです。

(Fig.2 Bioinformatics, btaa285)

だからやっぱり何か悪さをしているんじゃないか、
ということなのでしょう。
もう少し勉強してみたいと思います。