コミック:はたらく細胞・はたらく細胞black

『はたらく細胞』『はたらく細胞black』 清水茜, 講談社
はたらく細胞はたらく細胞black

いまやアニメにもなってますのでご存じの方も多いと思います。

身体の細胞は60兆個(最近は37兆個と改められたらしい)と、
膨大な数の細胞でできています。
そうした細胞・・・中でも血液の中を流れる、
赤血球、白血球、各種リンパ球をはじめとする免疫担当細胞など、
これらの細胞を人に見立て、
宿主である”からだ”をその細胞たちがすむ世界に例えて、
それぞれの細胞がどんな仕事をしているかをマンガにしています。

たとえば赤血球。
段ボール詰めにされた酸素のボックスを肺で受けとって、
いろいろなからだの場所に宅配便の様に運んでいきます。

途中で、外部からの侵入者(細菌やウイルス)を
好中球やキラーT細胞、NK細胞などがやっつけるのを見たり、
からだの各臓器が働いているのを見たりします。

それにしても、よくもまあ、こんなことを考えたなぁ!
というのが、素直な感想。
からだの細胞の働きについても勉強になります。

特に、『はたらく細胞black』は、
多少医学知識のある僕でも結構読み応えがありました。
不摂生をしていると、からだの細胞はこんな風に困っているんだ!
というのもよくわかります。

実は、糖尿病の指標にHba1cというのがあるのですが、
なぜ、これが糖尿病の指標になるのかということは
詳しくは知りませんでした。

この本によりますと・・・
からだを回る糖分(作品ではかごに入ったパンで表現)が過剰になってくると、
糖分をからだの隅々まで届けても誰も受けとってくれなくなります。
そこで仕方なく最初は赤血球チームが自分たちが消費すればいいやと、
かごのパンを食べ始めます。
そのうちに、赤血球たちのからだはパンパンになり、
あるとき、顔が焼けただれた焦げた状態で
本来の任務ができないゾンビの様な状態になってしまいます。
これは「糖化」と呼ばれる状態なんだそうですが、
なるほど!よくわかりました。

『はたらく細胞black』は宿主が不摂生をしています。
細胞たちの住んでいる世界は、汚く、すさんでいます。
それでも細胞たちはけなげに働いています。
すごくひどい環境下でも働かざるをおえない、
black企業に就職しているようなもの。
しかも、辞めることができないわけです。
死ぬまで劣悪な環境下で生きていかなければなりません。

食べ過ぎ、飲み過ぎ、夜更かし、偏食、喫煙・・・
こうした不摂生をしている時、
からだの細胞はどんな気持ちなのか。
よ~くわかるマンガです。