湯田温泉1

年末は時が過ぎてゆくのが早くて困ります。

先月の29日、山口県湯田温泉で開催された、
日本めまい平衡医学会総会に参加してきました。
といっても、木曜日だけでしたが。
でも、せっかくなので、水曜日、午前の診察を終えて出発。
新大阪で新幹線さくらに乗り換えて新山口へ。

近年、大きな学会というと6大都市と相場が決まっていました。
しかし、今回は山口の温泉地で開催されるというのですから、
せっかくですので、由緒ある旅館『松田屋ホテル』に泊まってきました。
松田屋ホテル
http://www.matsudayahotel.co.jp/

湯田温泉は、名前こそ聞いたことがありましたが、
全く知らない場所で、山奥の不便なところにある温泉地で、
湯煙がたなびくような所を予想していました。

実際には新山口駅から20分ほどで着いて、その近さにびっくり。
ただ、湯田温泉駅までは単線で、あたりものんびりしています。
湯田温泉駅を降りると、本当にここが温泉地?
という感じで、湯煙も観光ホテルみたいなものもなく、
あまりにもそっけなし。

ただ、振り返ってみたら、
大きなキツネのモニュメントがお出迎えをしてくれていました。
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途中、細い径を歩くと、「維新街道」という標識が。
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山口に来たんだなあとひとり納得。
でも、途中ちょっと粋な感じのお店もあってそれなりに楽しい。
10分ほどあるくと、ホテルにつきました。
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まずは学会そっちのけで湯田温泉と松田屋ホテルのお話。

玄関を入るとロビーに古めかしい時計。
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額が飾ってあって、書き手は「博文」とあります。
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伊藤博文ですね。『履信居仁』とは、
「信(まこと)を履(おこな)い、仁(じん)に居(きょ)す」
と読むそうです。
”信(まこと)を日々繰り返し行い、礼にもとづき自分に厳しく他人には優しく、おもいやりの気持ちでおりなさい”ということらしいです。

このホテル、明治維新を切り開いた志士たち・・・
西郷隆盛、坂本龍馬、木戸孝允、高杉晋作、伊藤博文、等々
歴史にでてくる有名な人びとが、
ここに集まって新しい時代について語り合ったらしい。

こちらは「維新の湯」と呼ばれるお風呂。
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高杉晋作もこのお風呂につかったのだとか。

お風呂に入ってのんびりして、
美味しい料理を食べて、日々の疲れが癒やされました。