2018.7.7 京都漢方基礎講座3 

昨日、一昨日からの続き

抑肝散加陳皮半夏の対薬構造
方剤構成も加味逍遥散に似ている

柴胡と釣藤鈎・・・肝気対薬
当帰と川キュウ・・・肝血対薬
白朮と茯苓・・・健脾対薬
陳皮と半夏・・・健胃対薬
+甘草

問診におけるポイント
・暑がりか寒がりか?
⇒1年を通じてどうか?他の人と比べてどうか?

・身体は冷えず手足だけ冷える=四逆・・・肝気鬱結のしるし

・口渇不欲飲=痰湿の停滞(水毒)
⇒口に水が上がってこない(気の停滞)が水は足りているのでいらない

抑圧や不満について
欲望:
食欲・性欲・・・生物として一番ベースになるもの
支配欲・・・相手(他人)が自分に従ってもらいたいと願う心
不足⇒依存、過剰⇒奴隷、虐待
しかし、ある程度は人間にとって必要なものではある
しかし、減らされるとストレス↑
⇒抑圧・不満

<加味帰脾湯>
気虚を補う⇒血虚も補われる
「たくさん働いているのにもらいが少ない」の連続⇒おちこみ
これに対して、
抑肝散、抑肝散加陳皮半夏はエネルギーはある

加味帰脾湯服用中、具体的な行動に移せるようになってきた
⇒エネルギーが出てきた
⇒加味逍遥散に変更できる場合もある

抑肝散加陳皮半夏は耳鳴にもよく用いる
しばしば葛根湯と併用する・・・葛根湯に内耳血流↑あり