パンフ:危険なめまいとは?

パンフレットシリーズを立ち上げたのですが、
まだ1つしかエントリー出来ていませんでしたね。

パンフ:耳のつまった感じ(耳閉感)について

今日は『危険なめまいについて』

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危険なめまいとは?
危険なめまいとは命にかかわるめまいです。
その多くは、頭の中の病気で生じためまいです。
内耳由来のめまいは苦しいですが、
とりあえず命にかかわるものではありません
(もちろん、高所作業中や運転中にめまいがすれば命にかかわります)。

頭の中のめまいと耳からくるめまいのちがいを見極めるポイントは、
めまい以外の症状の有無です。

物が二重に見える
乱視は除きます。
両目で物を見る時に二重に見えるということは、
眼を動かす神経がやられているということです。

しゃべりにくい、ろれつが回らない
舌を動かす神経がやられているからです。

手足にしびれや麻痺がでている
特にどちらか一方の手足の感覚麻痺、
運動麻痺が生じている場合。
ただし、過呼吸症候群でも
手足がしびれることがありますがこの場合は両側。
口の周りのしびれも注意。

激しい頭痛がする
頭の中に出血が起こっている可能性があります。
また、慢性的な頭痛の場合は
腫瘍によって脳が圧迫されている可能性があります。

意識がなくなる
耳からくるめまいでは決して意識がなくなることはありません
(なくなりそうになる、とは時々言われる患者さんはいらっしゃいますが、
明らかに意識がなくなることはありません)。

こうした症状が出てきた場合は、
速やかに神経内科または脳神経外科のある病院を受診して下さい。
なお、吐き気、嘔吐は内耳由来でも脳由来でもおこりますので、
区別には役にたちません。