僕が医師になるまで37 

3月も後半戦になりました。

世の中、卒業式のシーズンです。
昭和62年の3月、長い卒業試験も終わり、
僕たち高知医科大学4期生も卒業を迎える時が来ました。

といっても、あんまり浮かれてはいられません。
行政や研究室に行く人にとっては必要ないかもしれませんが、
ほとんどの医学生にとって、
まずは医師国家試験に合格することが卒業時の目標です。

それでも、卒業式というのは一つの区切りであり、
同期のみんながそれぞれに旅立つための儀式でもあります。
国家試験が終わるまで、
気をぬくことなく試験勉強をしなければならないところですが、
それでも、卒業式の後の謝恩会で、
何か催しをしようという話になりました。

おそらくそういうことを言うのは、
同期の中のムードメーカー、T君が言い出したのではなかったかな。
当時はだいたい小グループで勉強会をしながら
国家試験の準備をしていました。
T君とはグループが違ったにもかかわらず、
その時にどうして僕がその場にいたのか覚えていないのですが、
僕もそのアトラクションを行うメンバーの一人になっていました。
と言っても、T君たちがやっているのの
にぎやかしでしかありませんでしたが。

僕たちが卒業式の謝恩会でやったアトラクション、
それは「シャネルズ(のちにラッツ・アンド・スター))」の
「Good night baby」を歌うことでした。
それも、顔に靴墨を塗って、シャネルズの真似をして。

その時の写真が残っていて、
最後にそれをこのブログでも載せようと思っていたのですが、
どうも人種差別だとの声もあるようで自粛することにしました。
・・・当時僕らも全くそんな認識はありませんでしたが、
ネットをみてみると、
当時からすでに欧米では御法度だったんですね。

ま、そういう事情はありますが、
当時、人気だったグループの真似をしてのアトラクションは
おかげさまで受け、今でもいい思い出になっています。

こうして卒業式も終わり、
いよいよ国家試験受験となります。