本:薬も手術もいらない めまい・メニエール病治療2

メニエール病患者さんに共通に共通する性格や行動特性。
それを基にした、4つの注意点。
簡単に、その一部だけお話します。
詳しくは本書をお読み下さい。

メニエール病に限らずめまい疾患には、
ストレスが強く関わっています。
ただ、ストレスと言っても人それぞれです。
精神的なストレスもあれば、肉体的なストレスもありますし、
精神的なストレスにもいろいろなものがあります。

メニエール病患者さんに共通する行動特性は、
周囲の目や反応を通して満足を得る傾向があると筆者は分析します。
そして、我慢してして頑張った成果に対して
期待した反応がないことがストレスになるのだと。
つまり「報酬不足」がメニエール病を生むのだと。

メニエール病の患者さん、どうですか?
当たってますでしょうか?

筆者は、「めまいや難聴は身体の悲鳴である」と強調します。
これは、僕も本当にそう思います。
生活習慣のひずみに対する身体の悲鳴が、
めまいや難聴という形で現れているわけです。

ですから、本来は、身体の発する言葉をよく聞いて、
生活習慣の方を変えていかなければいけないんです。

筆者は、そこで、4つの提案をしています。
その中で、最も重点を置いているのは、
「有酸素運動の習慣をつけること」

実際に、筆者の患者さんで有酸素運動を実行したことで、
低音部で80dBまで落ちていた聴力が、
6ヶ月後に20dB近くまで改善した症例を上げられています。

これは、驚異的です。
今まで、普通、80dBまで落ちてしまったら、
1ヶ月たっていたら
ほとんど回復は不可能と思ってしまうところです。

もしこれが本当なら・・・と言うと筆者に怒られてしまいます。
少なくとも筆者の患者さんは軽快したのは事実ですから。

もし、これが本当で、僕も診させていただいている患者さんでも
同様のことがどんどんでてきたら、
「有酸素運動こそ、最も大切な治療法」
と胸を張って言うことができるかもしれません。

ただ、治るためには患者さんの方でも決意が必要です。
1回1時間、心拍数100程度の有酸素運動。
これを毎日続ける必要があります。

実際に僕が患者さんの立場だったら、
果たしてできるかどうか・・・