京都耳鼻咽喉科漢方研究会

先々週になりますが、京都耳鼻咽喉科漢方研究会に出席してきました。

この勉強会では、毎年、耳鼻咽喉科領域における、
漢方を用いた診療で、第一線で活躍されている先生をお迎えして
漢方薬の使い方を学んでいます。

今年は、高槻市でいまなか耳鼻咽喉科を開業されている
今中政支先生のお話をお聞きしました。

今中先生のお名前は、
アレルギー性鼻炎に対して、五虎湯と小青竜湯を合わせ、
「虎龍湯」としてその有効性を報告されていたことで存じていました。

しかし、別の機会に一度ご挨拶程度はしたことがあったのですが、
講義を拝聴するのは今回が初めてでした。

先生のすごいところは、
耳鼻咽喉科の専門医-もともとは頭頸部外科医としても
バリバリ診療されていた先生ですが、
その後、一念発起して漢方での診療を目指され、
いまでは日本東洋医学会漢方専門医の資格を有されているところです。

実は漢方の勉強を始めたのは、僕の方がはるかに早かったのです。
このことは、近いうちにブログに書こうと思っていたのですが、
僕は学生時代から勉強だけはしていました。

しかし、耳鼻咽喉科を専攻することにした時点で、
漢方の専門医をとることは無理だと思ってあきらめていました。
(まあ、実際知識と経験も中途半端なので仕方がないのですが)

しかし、今中先生は、これは使えるとわかれば、
師匠の先生のもとに飛び込んで教えを請い、
腹診や脈診なども習得され、
専門医を獲得し、東西癒合の治療を行われています。

今回、先生のパワフルな講義を拝聴し、
あらためて自分の診療に漢方をうまく生かしていきたいなと思いました。

さて、テーマはめまい・耳鳴に対する漢方治療。

僕も、めまいや耳鳴の患者さんによく漢方薬を処方します。
うまくいく場合もありますが、
思うように効果の出ない場合もあります。

自分なりには、「こういう時にはこの漢方薬を」というものが、
なんとなくありましたが、幾分勘みたいなところもあって、
もう少し、より精度の高い効果的な処方がしたいなと感じていました。

そうしたところが、講義を聴いて少しわかった様に思います。

僕のこのブログは、
学会や勉強会に出かけていった時の、
備忘録としての役割も兼ねています。
具体的な内容につていは明日にします。
ちょっと専門的になりますので、興味のない方はとばしてください。