本:50オトコはなぜ劣化したのか

昨日、現在でもバリバリに仕事で活躍されている方々が共通して、
女性は40代からが輝く季節だというと書きました。

では、オトコはどうなのか?
40代、50代と歳を重ねるにしたがって輝いていくのか?

もちろん人それぞれであることは当然なんですし、
バリバリ働いている人は輝いていると思います。

しかし、ここでタイミングよく
嫁さんが別の本を図書館で借りてきました。
まず題名を見て小さくショック!

本:『50オトコはなぜ劣化したのか』 香山リカ 著, 小学館新書

「ムムム!50オトコは劣化してると言われてるゾ!」と、
軽く憤慨。僕も50代ど真ん中です。
著者は冒頭で、
「新しい時代のリーダーにふさわしい人がいない!」
特に今の50代の男性がどこにもいないと言います。

今の政治を担っているのは安倍総理は僕らより一世代上。
そのサポートをしている周囲の人間はさらに上の世代だと。

まあ、確かに政治の世界では、50otoko
もう少し身近なところを考えても、
少し上の世代か、
少し下の世代が多い様な気もします。
だからと言って、
劣化してるはちょっとなぁ・・・

ただ、それとはちょっと意味合いは
違うのかもしれませんが、
僕も少し前まで、時々感じることがありました。
僕と同世代の人は普段何をしてるのだろう?っと。
あんまり人の動向がわからないなぁと。

女性って、よく女子会とか言って、
ランチなどしているのをみかけます。
お昼に近くのレストランに行ってみたら、9割女性、
男性がいても、それは女性に連れられて、みたいな感じです。

50代と言えば、まだまだ仕事が忙しい年齢ですから、
そんな昼間っからランチというわけには
いかないのかもしれませんが、
では夜、居酒屋やレストランで
みんなワイワイやっているかと言えば、
そういうのって、もう少し若い世代の方が多い様な気がします。

公園なんかは、子どもが小さな頃は時々連れて行ってましたが、
僕自身、もう10年以上行ったことがありません。
他の50代の人でも、
よほど子どもが小さいかでないと同じでしょう。

まあ、そんな感じで、
自分と同世代の人って、休みの日とか何をしてるのかな?
と思っていました。

ただ、それは、
僕があまり情報を集めていない、よく見ていない、
だけなのかもしれません。

最近は、facebookで同級生や友人の動向が
大分わかるようになってみると、
仕事をバリバリやってる人もまだまだいますし、
自転車乗りに頑張ってる人や、
音楽や演劇に頑張ってる人もいることがわかりました。

最近、同級生と出会う機会も
一時期より増えたような気がするのですが、
みんなそれぞれ、いろんなことをやっていて、
そんなに劣化した様にも思えないのですけどね。

まあ、それでも同じ年代の女性からしたら、
あまり輝いているようには見えないのかもしれません。

それは、一つには、まだまだ仕事が忙しいこともあります。
ただ、香山氏は、
それを理由にパートナー(奥さんや恋人)を
ないがしろにしている人が多いゾといいます。
本の中では、
自分の親の介護を奥さんに任せっきりにしている男性の話や、
パートナーに何一つ情緒的な言葉をかけない
男性の話がでてきます。

まあ、具体例で、総論を語るのは間違ってると思いますが、
そういう人が多いと言われると、
そうなのかなとも思います。

子育てが一段落した女性は、
50代かあるいは、50代の男性のパートナーであれば、
40代後半くらいの人も多く、まだまだこれから
何かにチャレンジしたいと思っている人が
多いらしいのですが、
50代のオトコは、
そろそろ社会においてゴールが見えてくるころで、
それまでの人生に満足している様なところがあって、
そのテンションのギャップが落胆させるところなのだと。

もっと、パートナーと仲良くやりなさい、
やさしい言葉をかけなさいと言います。
それこそ「今日のご飯美味しいね」でいいからと。

そして、もっと社会に向けて発言してほしいと。

それは、
香山氏の50オトコに向けたエールでもあるのだと思います。