ピカソの絵

もう少しピカソの絵にまつわるお話をしようと思います。

僕が初めて美術鑑賞に興味を持ったのはいつの頃だったのかな・・・
記憶をたどっていくとともに、買い込んだ図録をみてみました。

一番古い図録は、「永遠の名画秘蔵展」という展覧会のものでした。
1980年(昭和55年)とあります。
すると、高校卒業して金沢に行っていた時の様です。
9月13日~10月12日京都市美術館とありますので、
夏休みの終わりか、9月の連休くらいに観に行ったのかもしれません。

ジョーン・ホイットニー・ペイソン・コレクションと言うことで、
ゴヤ・ドラクロワ・コロー・マネ・モネ・ドガ・ルノワール・
セザンヌ・ゴッホ・ゴーギャン・ルソー・ピカソなど
有名な作家の作品が展示されていました。

と言っても、どんな作品を観たのかあまりよく覚えていないんですね。
図録を見返してみると、「あれ!こんなの観てたんだ!」
と驚いてしまいます。たとえば、
ルノワールの『リラの花を持つ女』や『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』
ゴッホの『アイリス』、ドガの『踊り子』などなど。

そんな中、写真に見られる図録の表紙の作品、
ピカソの『ラパン・アジールにて(グラスをもつアルルカン)』
WS000028
この絵はポスターを買ってきて
金沢の下宿にしばらく貼っていた覚えがあります。

最初は単に記念にと思って買ったんだと思いますが、
家で毎日眺めているうちに、
何かじんわりとこの絵の良さというか、
20世紀初頭のパリのキャバレーの雰囲気が
何となく伝わってくる気がしたのを覚えています。

——————————

もう一枚、印象に残っているピカソの絵があります。

どこの展覧会で観たのか覚えていないのですが、
可愛い女の子の横顔の絵で、
もう一度機会があったら観たいなとずーっと思っていて、
ピカソ展がある度に、
今回は来ていないかなと足を運んでいました。

けれども、その絵は出てきません。
あまりピカソの絵らしくないので、
僕の記憶違いかなと最近では思っていました。

何という名前の絵か分からず、
その時には図録を買っていないらしく、
持っている図録の中にはその絵は見当たりません。

ほとんどあきらめていたのですが、
今回ピカソ展でブログを1つ書こうと
インターネットで調べ物をしていて思いつきました。
そうだ、あの絵を調べてみよう!

何で今まで思いつかなかったのかなと思いながら、
ピカソをキーワードに画像検索してみましたが、
意外に中々見つかりません。

それでも、しばらく奮闘していましたら、
見つけました!

Portrait of  Maya, 1938
Picasso
ピカソの愛娘マヤの肖像画だったんですね。

一般的には、『マヤの肖像画』といえば、⇒Maya
こちらの方が有名なのですが、
これも、風変わりではありますが、
見慣れれば
ピカソのマヤに対するやさしい眼差しが感じられ、
可愛い絵だと思います。
だけど僕は上の絵の方が圧倒的に好きです。

どうやらパリのピカソ美術館にある様です。
もしパリに行く機会があれば、
是非このマヤの肖像画を観に行きたいですね。