毎年、冬場に行われる催しで楽しみにしているものに、
「大津・草津地域マネジメントスクール」という勉強会があります。
大津・草津地域産業活性化協議会が主催されている勉強会ですが、
大津市・草津市・滋賀県と近隣の大学および地元企業の
産学官が連携することで、地域を活性化させようという企画です。
事務局はフューチャーベンチャーキャピタルという会社です。
この会社の社長（現会長）さんは、僕の高校時代の同級生で、
彼にこの勉強会を教えていただきました。
勉強会といっても医学ではなく、事業拡大や経営などに関するものです。
直接僕の仕事（医療）に関係するものはほとんどないのですが、
全く違った視点から、仕事を考えるという意味ではとても面白いものです。
今回も１月から３回にわたって講演を聴きました。
今回最後の講演は、京都工芸株式会社 代表取締役 寺田 元氏。
寺田さんは、”たおるはまかせたろか.com”というサイトを作られて、
今や年商１億円の繁盛サイトとなっています。
今回、この寺田さんと懇親会で少しお話することができました。
その時、この本を購入、サインもしていただきました。
本：『「売らない」から売れる！』 寺田 元 著，日本実業出版社
このサインに書いていただいた「動感動喜」という文字は、
寺田さんの造語だそうで、
「行動の中に感動がある。行動の中に喜びがある。」
ということだそうです。
何かヒントを思いついたら、とにかく動く！
動くことで、感動が生まれる。
動いたことで、喜びが生まれる。
そう語っていらっしゃいます。
講演を聞いた時には、聴衆をグングン引きつける話し方で、
それはそれですごい人だと思いましたが、
懇親会でお話させていただいた時には、
物腰の柔らかい親しみやすい方でした。
もともと、寺田さんの会社はお父さんから引き継いだものだそうですが、
時代の流れの中でだんだんと斜陽化してきたそうです。
そこで、このままではいけないと、
インターネットを用いた経営を始められましたが、最初はうまくいきません。
それまでの寺田さんは、
単にタオルのカタログをホームページに載せて
患者さんに買ってもらうというビジネス形態でした。
ところが、大して売れません。
そんなある日、１通のメールから問題点に気づくことができました。
タオルを売ってはいるけど、タオルのことを何も知らない・・・
そこで、寺田さんは即行動に移されました。
タオルで有名な今治にまで足を運び、
タオルのできるまでの行程を初めて見学。
そこでまた一つヒントを得ました。
このタオルが作られる工程をネットでみんなにお見せしよう！
そうすることで、お客さんもタオルについての理解が深まるし、
タオルに携わる人々も喜んでくれる。
まさに「行動から感動が生まれる。行動から喜びが生まれる」です。
その後も、お客さんひとりひとりのニーズにあったタオルを考えて、
時には今までにない新しい商品を開発して行くことで、
現在のタオル業者としてのブランドを確立されました。
この、
「お客さんひとりひとのニーズにあったもの考える」
ということは、医療においても大切なことだろうと思います。