部屋の模様替え

先日部屋の模様替えをしました。

そういえば、子どもの頃はよく、
自分の部屋の模様替えをしたものです。
それも、結構テストが押し迫ってきた頃にやりたくなったものです。

どうしてテスト前になると
部屋の模様替えなどしたくなったのでしょうね。
整理整頓すると気分が落ち着くからとか、
頭の中まで整理される感じがするからなのか・・・
いやいや、そんな確固たる信念があったとは到底思えません。
単に、テストからの逃走心理だったのかも。

ここで、全く文脈と関係ない話を一つ。
(今日の紙面を埋めるために無理矢理、
挿入した感がありありですね。)

今、上の文章を書いていて、
「逃走」という文字をパソコンで打ちました。
「とうそう」とキーボードで入れて、リターンですね。
そうしたら、「逃走」ではなく、「闘争」と変換されました。

ここで、ピンときました。
これで、ブログのネタが1日稼げる!と。

「闘争」はFight。
「逃走」はFlight。
「逃走」か「闘争」か? Fight or Flight
これで、検索すれば色々と出てくると思います。

もともとは、動物が恐怖を感じた時の反応の仕方だそうです。

いずれにしても、闘争も逃走も、
交感神経という自律神経と強い関連があります。
動物の場合は敵に出会った場合や、
獲物を得ようとする場合に活動する神経ですね。

これに対して、リラックスしている時に働く神経が副交感神経です。

現代ではストレス=悪というイメージがある様な感じがします。
そうすると、ストレスに立ち向かうための交感神経は悪で、
リラックスのための副交感神経が善
というようなイメージができてきます。

でも、本来は両方の神経のバランスで身体は調節されるべきで、
どちらが善でどちらが悪というわけでもありません。

交感神経と副交感神経はよくアクセルとブレーキにたとえられます。
どちらか一方だけが活動的になっても身体は不調になります。

交感神経優位が続くと、
ちょっとした刺激にでも過敏に反応しやすくなりますし、
長く続けば身体は消耗します。

副交感神経が優位の場合、リラックスはできますが、
いざ何か起こった時に、
立ち向かう踏ん張りがきかず身体が動きません。
身体がだるいといった症状も起きて来ます。

よく愁訴の多い方で、色々と検査をしてみても異常がない場合、
我々医師は、つい、
「これは自律神経失調症かもしれませんね」などと言いがちです。

しかし、実際には、自律神経失調症なら、
交感神経か、副交感神経のどちらの神経が、
どのように失調しているのかを説明できなければなりません。
しかし、そこまで踏み込んで考えることはあまりしません。
自律神経失調症という言葉を使うことで、
そこで思考を止めてしまっています。

まあ。実際に自律神経の働きを個々に数値化することが
なかなか難しかったからかもしれません。

最近、この「自律神経」の状態を比較的簡単に把握することができる、
(できるであろう)検査を購入しました。
まだまだ一般的ではありませんが、結構有効な気がします。

めまいの方を診察する場合、
眼振という眼球の動きをみればわかる場合が多いのですが、
症状の割に、眼振も聴力低下もみられない場合があります。
そんな時は,ストレス性の自律神経失調によるものを疑いますが、
こういう場合、交感神経の緊張が強いのだろうな
と思っていたのですが、
人によっては交感神経の反応が鈍ってしまっている方も
時々いらっしゃることが、わかってきました。

こうした違いをしっかりと把握して、
今後の診療に役立てたいと思っています。

と、最後はちょっと宣伝みたいになってしまいました。
この検査についてのお話は、また別の機会にしたいと思います。

ところで、部屋の模様替えですが、
リビングにあった僕のパソコン机一式が、
すべて寝室に移動となりました。
パソコンとそれにくっついてくるホコリや
いつかはやろう!と思っていた書類などが一掃されて、
リビングはきれいスッキリ!
嫁さんニッコリ!

僕はこの大移動を「遷都」と呼ぼうとしたのですが、
嫁さんから
「ほ~、大きくでたもんだ!あなたのパソコンが家の中心なのね。」
と言われて、慌てて訂正することにしました。