現代の食品は栄養素が低いのか?1

昨年の夏ころから咳止めを中心とした薬がずっと品薄になっています。
その上、風邪が治りにくい人、一度治ってもすぐに繰り返す人も多くて、
本当に困っています。
風邪(COVID-19やインフルエンザも含む)だけでなく、
溶連菌感染症やその他のウイルス性感染症も
何となく多いような気がしますし、
帯状疱疹なども以前より多いような気がします。

みんな免疫力が弱っている様です。

免疫力が弱ってきている原因は何なのでしょう?
X(旧Twitter)なんかを見ると、いろんなことを言う人がいます。
マスクのしすぎじゃないかとか、ワクチンのせいじゃないかとか。
まあ、可能性はないこともないかなとも思いますが、
今回はその話は置いといて、
やっぱり食べるもの(栄養)が関係しているのでは?
ということです。

時々、健康について色々言っている人のサイトに出くわすことがあります。
その中で聞こえてくるのが、現代の新しい栄養失調について。
「新型栄養失調」でググればいろいろでてきます。

たとえば、今検索してみたら、最初に上がってきたのが、
働く女性のからだの応援サイト

そこには、以下の様な文章が書いてあります:
”2.増えている「新型栄養失調」
現在の飽食の時代とも言われる日本ではあり得ないと思いますが、働く女性の栄養失調は深刻です。栄養失調と聞くと、 食糧が乏しいことによって起こるものだと思いますが、働く女性の「新型栄養失調」は、摂取カロリー不足も深刻ですが、偏った食生活により、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどの必要な栄養素が摂取できていない事も問題です。 もともとは食生活の偏りなどで、高齢者に多く見られるものでしたが、現在では食事制限のダイエットや、栄養素のバランスが悪い食事による食生活の偏りなどが原因で女性に多く見られるといいます。”

ここには女性に多くと書いていますが、
男性でも肥満やメタボを気にするあまり、
過度に食事制限されている方もいらっしゃるかもしれません。

確かに過度なカロリー摂取はよくありませんが、食事制限によって
必要な栄養素まで摂取できていないかは気をつける必要があります。

そんなことを書くと、
「私はダイエットもしていないし、食事もきちんと摂っている」
という人も多いかと思います。
ただ、ここで一つ気をつけなければいけないのは、
近年、食材自体の栄養素が低くなっているのではないかということです。

そんなことを考えていたら、
昨年12月5日配信のnature briefingに下記の様な紹介記事がありました。

>The mysterious nutrient collapse (謎の栄養素崩壊)
”果物や野菜に含まれる微量栄養素(鉄分、ビタミン、亜鉛など)の量が、以前よりも減少しているという研究結果がある。しかし、ほとんどの研究は過去のデータを使用し、異なる作物品種、成熟度、土壌タイプ、農法を比較しているため、その効果が本物かどうかを知るのは難しい。しかし、小麦など一部の作物については、1960年代に高収量品種が導入された結果、栄養価が低下したという証拠がある。植物がより多くの炭水化物を生産すると、微量栄養素を含む他の穀物成分が希釈される。そして同じメカニズムが、大気中の二酸化炭素濃度の上昇に植物が反応する場合にも当てはまるようだ。”(DeepL無料版による訳)

というわけで、続きは次回。