本:メンタルを強くする食習慣6 

ひきつづき、
『小さな町の精神科の名医が教える メンタルを強くする食習慣』
という本を見ていきます。
興味を持たれた方は本書をご覧ください。

次に
<グルテン・カゼインについて>p.223
アメリカのADHD家庭会で、
小麦粉や乳製品を摂ると症状悪化するという話があり、
実際にADHD傾向の人にグルテンやカゼインをやめてもらうと
症状が改善するという経験をされたそうです。

現在ではなんらかのアレルギー、発進、かゆみ、胸やけ、
腹痛、腹部膨満感、軟便・下痢 などの持続する患者さんをはじめとして、
多くの患者さんに対し、グルテンを摂らない様に指導しているとのこと

グルテン⇒腸内でグリアジンとグルテニンというタンパク質に分解される
⇒グリアジンが小腸上皮細胞にくっつきゾヌリンというタンパク質が過剰に分泌
⇒ゾヌリンは小腸上皮細胞に結合すると、
タイトジャンクションの結合をほどくシグナルが発せられる
⇒食物アレルギー、リーキーガット症候群を引き起こす

筆者の姪っ子のかゆみの話p.226
小麦製品、乳製品を一切やめて糖質を控えめ、お菓子厳禁
+ビタミンA、D、亜鉛のサプリ
⇒症状改善

タイトジャンクションはバリア機能を高める・・・ビタミンD3(サプリメント)

その他:
花粉症もビタミンD3がとてもよく効く
それでもダメな場合、グルテンフリー+乳酸菌製剤

※これは知りませんでした。
花粉症で普通に治療しても中々抑えられない場合は
試してもらってもいいかもしれません。

小麦のグルテン以外にも、大麦のホルデイン、ライ麦のセカリン、
オート麦のアベニンなどもグリアジン類似の構造をもつ

カゼインはグアニジンの様に直接リーキーガットぼ原因となる成分ではない
しかし、カゼインもグルテン同様とても消化が難しいタンパク質
大量・頻回に接種すると、未消化物が多くなり、腸の炎症を引き起こす

<グルテン・カゼインの未消化物の恐ろしさ>p.229
グリアジンが中途半端に消化されるとグリアドルフィン、
カゼインはカソモルフィンという未消化ペプチドになる
これらが腸から血液中に入り、脳に達すると、
脳内のオピオイド受容体を刺激してモルヒネ様の作用を引きおこす

ドーパミン作動性神経を抑制していたGABA作動性神経の働きが抑えられてしまう
⇒脳が興奮し、気分の浮き沈みが激しくなったり、不安感が強くなったり、
聴覚過敏など知覚異常をひきおこす
⇒当然それらは集中力の低下、眠気、疲労感などにつながる

※聴覚過敏も中々治療に難渋する場合がある症状です。
グルテン・カゼイン控えることで改善するといいな。

<摂取量が増えている興奮毒素>p.231
私たちの食生活の中で、摂取量が大きく増加しており、
さらに長期の時間軸でみた場合、非常に危険があると考えられる成分
⇒グルタミン酸とアスパラギン酸などを代表とする興奮毒素

これらを必要以上に摂ることにより、
脳内の神経細胞が以上興奮してしまい、
最悪の場合、細胞のアポトーシスが引き起こされかねない

グルタミン酸ナトリウムのたくさん入っている食品を毎日食べていると
脳内のグルタミン酸濃度は上昇
懸念されるのは、NMDA型グルタミン酸受容体を介した神経興奮が過剰になる

ダイエット系の清涼飲料水にはアスパルテームがとても多く使われている
アスパルテームはアスパラギン酸を多く含む人工甘味料

グルタミン酸、アスパラギン酸、アスパルテーム(約4割がアスパラギン酸)、
グルテン(約4割がグルタミン酸)、カゼイン(約2割がグルタミン酸)
といったものが過剰にならないような食事習慣が大切

次回に続く