本:メンタルを強くする食習慣2 

ひきつづき、
『小さな町の精神科の名医が教える メンタルを強くする食習慣』
という本を見ていきます。
興味を持たれた方は本書をご覧ください。

<エネルギーを十分につくる鍵はミトコンドリア>p.35
ストレス過多の現代では、
「エネルギーを不必要に消耗しない対策」と並行して
「エネルギーを十分につくるための対策」も必要。

ミトコンドリアは発電所。
しかし時に事故がおこる⇒活性酸素

活性酸素対策:
・コエンザイムQ10
・ビタミンC
・グルタチオン
・Fe・Zn・Cu・セレンなど
⇒カタラーゼ・ペルオキシダーゼ・SODなどの酵素と関連

<ミトコンドリアを元気にする栄養素>p.54
・Mg・Fe・ビタミンB群⇒クエン酸回路をしっかり回す
・ナイアシン⇒電子伝達系:NAD
・コエンザイムQ10
・ビタミンC・ビタミンE・Fe・Zn
・5-ALA⇒シトクロムCの構成要素ヘム

<ミトコンドリアを元気にする習慣>p.55
呼吸・・・腹式呼吸(1分間に5,6回のゆっくり呼吸)
運動
ファスティング(断食)
適正な体温を維持する
入浴: 熱過ぎない温度でゆっくり浸かることで副交感神経が優位に
末梢の血行がよくなり、細胞・ミトコンドリアに酸素が行き渡る

まあ、ごく基本的な健康法と同じですね。

(このあと糖質過剰についても書かれているのですが、
これは後日触れます。)

<カフェイン、アルコールの恐ろしさ>p.74
メンタル疾患を悪化させる別のボスキャラ・・・カフェインとアルコール

☆カフェイン
コーヒー、紅茶、緑茶、ウーロン茶、ジャスミン茶、コーラ、
ドリンク剤にも その他:チョコレート・ココアにも類似物質

カフェインはアデノシンと化学構造が似ていて、
アデノシンを感知する受容体に蓋をしてしまう
アデノシンはドーパミン、ノルアドレナリン、グルタミン酸など
興奮性の神経伝達物質の分泌を抑制
⇒カフェインをとるとアデノシンブレーキがかかりにくくなる

☆アルコール
睡眠の質を確実に悪化させる
アルコールの分解にビタミンB群、ナイアシン、亜鉛といった重要な栄養素が
大量に使われてしまう⇒集中力、意欲、性欲、生殖能力の低下
活性酸素の発生による酸化ストレス
⇒抗酸化のためにビタミンC・Eも消耗する

<日常に潜む興奮毒素>p.82
何十年と同じ生活を続けていても何も不具合が起きず、
悪い種をまいていることに気づかない人もたくさんいる
そして限界を超えたタイミングで突然不調に見舞われ、
何が原因かわからずに何年も苦しむというケースがあとを絶たない

からだに毒となる食品を日常的に食べていると、
感覚が麻痺し症状にづきにくくなるという性質がからだにはある

人工甘味料・・・アスパルテーム、スクラロース
アミノ酸(旨み成分)・・・グルタミン酸、アスパラギン酸
これらを必要以上に摂ると、高濃度で体内に蓄積されてしまい、
脳内の神経細胞(ニューロン)が異常興奮して極度に消耗する
最悪の場合、細胞のアポトーシスが引き起こされる

※つい最近、WHOがアスパルテームの危険性を言い出しましたね。
WHO 人工甘味料「アスパルテーム」に発がん性の可能性示す
僕も結構ガムが好きでよく噛んでいるのですが、
アスパルテーム入ってます。
ちょっと減らしていく必要がありますね。

<第1章 総括>
・メンタル疾患は無理から生じる多くの不調をベースにしている
・不必要なエネルギー消耗を避けて効率のよいエネルギー産生を行うほど健康になる
・良い種をまいて、悪い種を取り除くような生活習慣・食習慣を身につける必要がある
・食事を変えるために、一番大切なのは人生を楽しむマインドセットを身につけること