「元三大師疫神病除」の御牘(おふだ)


上のお札は、うちの実家の近く(長浜市三川町)にある
玉泉寺というお寺が、コロナ感染防止を願い
疫神病除のお札の復刻したものです。
京都新聞(コロナ感染防止願いお札復刻 鬼の姿「角大師」家庭用に、滋賀の寺 2020年3月26日)

新型コロナ感染拡大が、滋賀県でも始まる直前、
嫁さんが母親のお見舞いのついでに
玉泉寺に行ってもらってきてくれたのでした。

玉泉寺は、平安時代中期の僧侶、
慈恵大師(じえだいし)良源の生誕地に建立された天台宗の寺です。
滋賀・びわ湖 観光情報:玉泉寺(虎姫町)

この良源さまのことを当地では、
元三大師(がんざんだいし)さまと呼びます。
亡くなられたのが正月の3日だったからだそうです。

この元三大師さま、いろんな顔を持っておられます。
一つは、第18代天台座主に就任され、
比叡山延暦寺が大規模な火災で荒廃していたのを
再建したことから比叡山中興の祖とよばれています。

また、全国あちこちの社寺に見られる「おみくじ」の創始者は
元三大師さまだと言われています。

そして、今回冒頭に掲げたのが「角大師」と呼ばれるお姿。
角が生えて骨ばかりの鬼の姿になって、
疫病神を退散させたと言われていて、
そのお姿を玄関先に貼っておくと、
病気はもとよりあらゆる厄災から逃れられるとされるそうです。

元三慈恵大師良源の生涯

妙法寺「角大師」護符

このお札をいただくときに添えられていた文をアップしておきます。

この言葉がいいですね。
”この災いを教訓として、人間至上主義や経済至上主義の限界に気づかれ、天地自然に感謝をし、我が国の「和」(共助・結・共生)の精神が見直される時代となりますように。”

「出入り口の外側にお貼り下さい」
と書いてありましたが、雨にぬれるのもなんなので、
医院玄関の中の自動ドアの上に貼っています。

新型コロナウイルス感染症の騒動が、
一刻も早くおさまりますように。