次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム水

世間でアルコールが手に入りにくくなってきていて、
注目されているのが次亜塩素酸水です。

すでにネットではたくさんの商品が並んでいますが、
この中には次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムが、
混同されているのかあるいは意図的なのか、
はっきり書かれていなかったり、
文脈で次亜塩素酸水であったり
次亜塩素酸ナトリウムになっている場合があるので
注意が必要です。

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム水の違いについては、
詳しくお知りになりたい方は、
「次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違い」
で検索してみてください。

以下は比較的わかりやすいと思います。
次亜塩素酸水 – 日本農産のホームページ
http://nihonnousan.jp/ziasui/works_6.html

実はミルトンもハイターも次亜塩素酸ナトリウムなんですが、
濃度が全然違います(80倍)。
特にハイターは高濃度のアルカリなので
皮膚や目の粘膜を痛める危険があり直接触ってはいけません。
また、他のものと混ぜてはいけません(有害ガスが発生)。
(「まぜるな危険」と書いてますよね)

ただし濃度をきちんと守れば、
ミルトンは赤ちゃんの哺乳瓶の消毒にも用いるくらいですから
安全性は高いですが、濃度にご注意ください。
(と言っても、ハイターには他の成分も入っていますので、
ハイターを薄めてもミルトンにはなりません)

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対する次亜塩素酸水は酸性です。
「強酸性」「弱酸性」「微酸性」の次亜塩素酸水があります。
どれも効果はありますが、
最も効果が強いのは「微酸性」のものと言われています。

次亜塩素酸水の弱点は不安定なところです。
時間経過で効力が落ちていきます。
冷暗所保存で2週間程度は大丈夫だと思いますが、
あまり時間がたってしまうと効果が減弱してしまいます。

もう一つの弱点は、有機物に触れると不活化してしまうこと。
ですのでつけ置きなどには向かないと思われます。

なお、国会答弁の参考資料の中に、
このような注意点も書いてありました。
>次亜塩素酸水による手洗いをめぐる国会における質問主意書と答弁書に関連する見解 (令和 2 年(2020 年)4 月 15 日 )(別紙7)

”次亜塩素酸ナトリウムと塩酸などは食品添加物なのでそれらを混合しても安全と主張する向きがありますが、注意が必要です。厚労省では、混合によって化学反応が起きると考えられるので混合物は食品 添加物としては認められないという通知を出しています。 ”

以下も参考にしてください。
容器入り次亜塩素酸水の流通について