本:「耳が聞こえにくい」は脳トレで治る!4

昨日からの続き

4)「片方の耳が聴こえなくなり、耳鳴りがする様になった」
⇒突発性難聴など

・まずは耳鼻咽喉科へ
タイムリミットは48時間~遅くとも2週間以内
トレーニングで治そうとは思わないこと

・十分な睡眠
・バランスのとれた食生活
・適度な運動

その上でできそうなこと:
・難聴の出ていない方の耳に耳栓
・聞えにくい方であえて音楽やラジオ、テレビを集中して聴く
ただし、音量を大きくしすぎないこと
⇒聴覚系脳番地の機能低下を予防する

・老人性難聴が進行した人はなるべく早期に補聴器を装用
⇒これも聴覚系脳番地の機能低下を予防
・難聴のある方の耳だけで毎日6時間クラシック音楽を聴く

・脳トレ+α1・・・首のV字筋をマッサージ(自己責任で)
V字筋とは胸鎖乳突筋。

脳トレ+α2・・・腹式呼吸
低音障害型難聴やメニエール病にも有効
やや前傾で座り、両肘をついて人差し指を耳に入れる
鼻から息を吸いながらお腹が膨らむように意識する
息を吸いきったら、ハチの羽音のように「ウーン」と言いながら
息を吐いていく
息を出し切る一歩手前で再び息を吸って繰り返す

これって、
『耳鳴りがスッキリする呼吸がわかった』という本にも載ってました。
(「ハチの羽音呼吸法」)
関連記事:http://www.itaya.or.jp/?p=2034
(記事には具体的なやり方は載せていません、すみません。)

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もう一度総論的な話を本文からピックアップ:

「聴く力」の向上で海馬や側頭葉など記憶系脳番地もアップ
⇒記憶力も鍛えられる

文章を読む行為と聴覚系脳番地との間には密接な関係
黙読でもOK聴く力を鍛えると文章の読解力がアップ

逆に文章を読む習慣を持てば聴覚系脳番地への刺激
=聴く力がアップ

歳をとってからの方がむしろ積極的に読書の習慣をもつべき

話上手は聞き上手

「話す」行為は「聴く」行為が前提にあって成立する
聴く力を鍛えれば話す力も鍛えられる

記憶力を低下させたくなければ右耳を意図的に鍛えよう!
左耳の聞えの悪さに比べ右耳の聞えの悪さの方が、
両側海馬、両側嗅内皮質、右中側頭回の萎縮がひどくなるらしい

聴く力が低下し、人の話が耳では聴こえていても、
脳で処理できなくなると、
人間は怒りっぽくなったり、他人に対して不寛容になったりする
そしてイライラすればするほど、
周囲の人はその人と距離を置くようになり、
やがてその人は孤立する。
実際、
厚労省の認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン) で、
難聴が認知症のリスクの一つと言われていることからも、
聴覚が脳全体の活動性に関与していることが窺えます。
このため難聴を放置しないことが、
認知症発症の予防となります。