睡眠・認知症予防シンポジウム6

4回にわたり、
本川達夫先生の特別講演「ゾウの時間、ネズミの時間」
の講演メモをもとに書き起こしてみました。
内容に間違いや勘違いがあればご容赦下さい。

生物にはそれぞれ独自の時間が流れている。
これは、いろいろなところで、
この本川先生の本が引用されていてなんとなく知っていました。

しかし、生命活動が伊勢神宮方式という考え方は初めて聞きました。
ただ、似たような考え方は、
以前、福岡伸一先生の『動的平衡』『動的平衡2』の中で、
時間の流れに対抗するために、
エネルギーを用いて修復しながら一定の状態を保つと同時に、
最終的には次世代に託すことで時間と共存する、
それこそが生命の本質なんだということを読みました。
本:動的平衡、動的平衡2

今回さらに、社会生活においても人間は、
エネルギーを消費することで時間を作り出しているのだと。
ただ、現代はそれがむしろ肉体的な時間の方が追いつかなくなって
ストレスが増えているということも知りました。

何歳まで生きるかということよりも、
自分の価値観で自分の時間を生きるということが大切だと。

まあ、そうは言っても、自分の価値観がどこにあるかなんて、
中々見つけることができません。
そうなると、とりあえず自分の価値観をしっかり見つけられるまで、
できるだけ健康に注意して長生きをして、いろんな見聞を広めて、
そして、それがわかったら、
自分にとって価値のあることを遂行するためには、
やっぱり健康な身体と精神が必要なわけです。
まあ、何はともあれ、
睡眠はしっかりとらなければいけないということですね。