仙涯礼賛@出光美術館

もう2週間以上前になってしまいましたが、10月13日に
東京で開催された日本耳鼻咽喉科心身医学研究会に出席してきました。

そのあたりのことは、近いうちにお話するとして、
今日は翌日観てきた展覧会についてのお話です。

仙涯礼賛:http://idemitsu-museum.or.jp/exhibition/present/
(残念ながら、展覧会は終了してしまいました)

高校の同級生がSNSで良かったよと発信していたので、
東京に行ったついでに出光美術館まで足を伸ばしてきました。

いくつかの絵は、どこかで見たことがあると思うのですが、
あまりしっかり覚えていません。
ただ、このゆるキャラの元祖のような絵はインパクトありますね。
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これは、「指月布袋画賛」と呼ばれる作品。

こちらは、「老人六歌仙画賛」と呼ばれる作品。
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「天から授かった命をいかに生き、楽しく実りあるものとするか」
というテーマがユーモアをまじえて描かれているそうです。

こちらは、「一円相画賛」と呼ばれる作品。
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円は簡潔ながら完結であり、
禅の悟りに通じることからいろいろな禅僧が描いています

でも、仙涯はそれを、おまんじゅうに見立てて、
「これでも食ってお茶でも飲んどきなさい」
と言っています。
悟りとは一度悟ったら終わりというものじゃないよ、
とでも言いたかったのでしょうか。

数え88歳まで生き、旅行三昧、趣味三昧。
そうしながらも後進(次の世代の禅僧)のことも考えて
それを絵で表現していたそうです。
理想的な老後かもしれませんね。