朗読に適する本を探してみた

先日、『この声をきみに』というドラマの話のところで書きましたが、
ちょっと朗読をしてみたくなりました。

家の本棚から適当なものを探してみました。

『声に出して読みたい日本語』 齋藤 孝著,草思社
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題名そのまんまですね。
日本人の一般的な素養として
知っておくといい文章が並んでいます。
暗唱できればもっと格好いいんですけどね。
ただ、さわりの羅列なので、
もっと読んでみたいと思ったら、
原文全部書いてある本を手に入れなければいけません。

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『昭和文学全集14 宮沢賢治』 角川書店。
WS000032
『この声をきみに』でも何度かでてきた宮沢賢治。
うちの田舎の家にある唯一の文学書。
なぜか場違いのようにこの文学全集が本棚にありました。

高校生の頃は、この中から宮沢賢治と芥川龍之介などを
たまに読んでいました。
そして、高校卒業しても宮沢賢治だけは、
なんとなくずっと僕についてきて、
今も僕の家の本棚にいます。
特別に宮沢賢治が好きだったというわけでもなかったのですがね。

だけど、昭和28年発行のこの本、すべて旧仮名遣い。
昔は結構平気で旧仮名遣いで読んですけどね。
まあ、でも読んでいたのといえば、
『注文の多い料理店』『永訣の朝』くらいのもんかな。
WS000030
今読もうと思ったらすぐにつっかえてしまいます。

あ、旧仮名遣いの本を読んでいたからって、
人を70歳か80歳くらいに思わないで下さいね。
まだまだれっきとした50代ですから。

そうそう、昔図書館で借りた本ですが、
樋口一葉の『たけくらべ』だったかを借りてきて、
音読してみたことがあります。

これがまた、文体が文語調で難しい。
それでも頑張って音読していると(朗読とはいいませんが)、
なんとなく当時の雰囲気とか、
小説の中の人間がいきいきと頭の中で
動いてくる感じがしたのを覚えています。

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『どんたく』 竹下夢二 著,実業の日本社
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原著は大正2年ですが、
手元のは”名著復刻全集 近代文学館 編”で昭和44年もの。

以前、嵐山に桜の花の写真を撮りに行った時に、
嵐山の駅の近くの古本屋さんで買いました。
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所々に竹下夢二の挿絵が入っています。
竹下夢二に特に詳しいというわけじゃないのですが、
表紙がカワイイので買いました。

けれど、ほとんど読まずに、
そのまま、僕の本棚でずいっと眠っていました。

あらためて手に取って少し声をだして読んでみました。
だけど、これも旧仮名遣いで、
たどたどしくしか読めません。
まあ、また時間のある時にゆっくり読んでみようっと。

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こうしてとりあえず、本棚をざーと見渡して、
声に出して読んでみたい本を探してみました。

ヒットしたのが・・・。
っと、長くなったのでそれは次の時にお話しましょう。