変な歌

昨日の方言の話のなかに、
「このつるんぼし、あんないわー」
というフレーズが出てきました。

「つるんぼし」とはつるし柿のことですね。
僕らは「つうりんぼ」と呼んでいました。

「つうりんぼ」で思い出しました、「草履隠しの歌」という変な歌。

草履隠し、つうりんぼ
橋の下の子ネズミが
草履をくわえてチュッチュクチュ
チュッチュク饅頭は誰が食た
誰も食わない わしが食た
表の看板 三味線屋
裏から回って三軒目
1、2の3!

僕の時でも、既に草履ではなく靴でしたが。

みんなが各自の靴を片方だして、並べておき、
ひとつずつこの歌を数えながら指を指していきます。
1,2の3で止まった靴の持ち主がオニになります。
こうして、オニを決めておいて、
オニが目をつぶって、数を数える間に、
みんなが自分の靴をどこかに隠し、それをオニが探す。

昔の人ならやったことがある人も多いでしょう。
僕は小学校の教室でよくやりました。

ネットで調べてみると、
原型は「つうりんぼ」ではなく「ちゅうりんぼ」というのが多いようで、
これが何故か差別用語だという人がいるそうですが、
僕らはそんなことをこれっぽちも考えないで、
つうりんぼだと思って唱えていました。

変な歌と言えば、小さな頃に口ずさんだものでこんなのもあります。

夕暮れ時、遊んでいてそろそろ帰ろうという頃

もう帰る!
なんでー?
晩ご飯やし
何のおかず?
へびのおかず
生きてるか死んでるか?
死んでるー
・・・ああ良かった!

(そう言ってしばらく何事もなかった様に遊びます)
(そして、ちょっとしてから、再び言います)

もう帰る!
なんでー?
晩ご飯やし
何のおかず?
へびのおかず
生きてるか死んでるか?
・・・生きてる!!
キャー!!

と言って、みんな各自が自分の家に走って帰っていきました。
まあ、帰る時の儀式のようなものですね。

この歌は、あまり誰も覚えていないというのですが・・・
誰か友達が勝手に作ったものだったのでしょうか?

こうした歌を口ずさむと、
よく遊んだ、夕暮れの少し暗くなった神社の境内が思い出されます。

それにしても、生きていても怖いですが、
死んでいてもへびのおかずは怖い・・・