本:なぜ、あの人のがんは消えたのか?1

先日、一通の手紙をいただきました。
以前より時々ですが定期的に受診されている患者さんからでした。

どうも、がんを発症され治療を受けられていらっしゃるそうで、
しばらく来られないけど、落ち着いたらまた受診しますという内容でした。

今まででも通院されてた患者さんが、
他の病気で来院されなくなることは日常的にあったと思いますが、
こうしてお手紙をいただいたのはほとんど記憶にありません。
なんとか元気になられることを願っています。

今回お手紙をいただいたちょうどこのタイミングで、
この本を読みかけていたところでした。

『なぜ、あの人のがんは消えたのか?(CHRIS BEAT CANCER)』 Kris Wark著,佐藤奈緒子 訳 ダイレクト出版

この本の著者クリス・ワークは、26歳で大腸がんを患い、
手術の結果ステージIIIcと診断されました。
若くして発症したがんで、腸間膜のリンパ節転移もあったことから、
予後はかなり悪いであろうと思われましたが、
15年経過しても再発なく生き延びたことで、
自分がどのようにしてがんに立ち向かったかを、
単なる経験談だけでなく、大量の参考文献をもとに書き記しています。

最初の1/3はちょっと現代医学の批判となっています。
この本が書かれたのが2018年ですので、
実際にクリスが手術をうけたのは2003年頃かと思います。

ですので、その後の医学もどんどん進歩していますので、
そのまま批判が現在の医療に当てはまるとは思いませんが、
現在でも進行したがんに対する治療は、
必ずしも満足いくものばかりではありません。
また、医療を取り巻くある種の体質的なものは、
十分注意しながらかかわっていく必要はあると思います。

クリスはがんに打ち勝つ方法についていろいろと提案しています。
ですが、そのことに触れる前に、
最初に打ち出しているのが、「がんに打ち勝つマインドセット」でした。

①自分の健康状態に全責任を持つ
”原因が自分にあるのなら自分の手で治せるかもしれない。これまでの生活習慣が病気を招いていたのなら日々の生活を変えれば健康になれるかもしれない。”

②必要な事は何でもやる覚悟を持つ
”思考を変えれば人生が変わる。”
”余命宣告に直面したとき、あなたはその情報をどう受け止めるか選択できる。”
”医師が統計がそう言っているだけの理由で、いついつまでに死亡するという診断を受け入れる必要はない。確率に抗い、例外になろう。それこそが、がんに打ち勝つマインドセットだ。”

③大胆に行動する
”大胆な行動とは、自身の欠点、過ち、恐怖に向き合い、人生そのものを変え、病気の原因になり得るすべてのものを排除し、病気の促進要因を健康の促進要因に置き換えることだ。”

④将来の計画を立てる
”将来の目標を耐えることは非常に重要だ。”
”将来の計画を立てているとき、あなたは体に生きるという信号を送っている。”
”人生の目標を描き、成し遂げたいことを書き出し、それをつねに目の前に置いて目標に向かって努力をはじめよう。”

⑤人生とそのプロセスを楽しむ
”今を生き、この瞬間を楽しむのだと強く念じよう。気分が落ち込めば、免疫系が抑制されてしまう。絶望、恐怖、不安、心配を抱えていると、がんになりやすくなる。”
”感謝こそが幸せの秘訣だ。”
”喜び、幸せ、愛、そして感謝に集中すれば、人生の中でそれらは大きくなっていく。今この瞬間に集中しよう。”

上の「④将来の計画を立てる」というのは、
がんからサバイバルするすることにだけでなく、
本当はどんな人生においても大切なことなんだと思います。

長くなってきたので次回につづく。