6/17 睡眠・認知症予防シンポジウム2

第2講演 「体内糖度化と生活習慣病」
講師
はシャープライフサイエンス 山中幹宏先生

近年、AGEsというものが注目されている。
AGEs:Advanced Glycation End-product 最終糖化産物
AGEsには大きく2つある。
1)食事として摂取するAGEs
⇒93%は体外に排泄。食物繊維と似た代謝であまり問題にならない。
2)体内の糖が過剰になったものが変化
⇒こちらが問題。血管に沈着して炎症性サイトカインの産生を促進。
動脈硬化の進展を加速。

AGEsは体内の余分な糖とタンパク質が結合してできた老化物質。
糖化したタンパク質は本来の仕事ができない。
このため、体内のいろんなところに沈着して悪影響を及ぼす。

バランスのいい食事、適度な運動、適切な生活習慣では
AGEsはほとんど形成されない。

AGEsの蓄積によるカラダの影響:
血管>動脈硬化症・糖尿性合併症
脳>認知症
骨>骨粗鬆症
目>白内障、網膜病変
皮膚>斑点、シワ
毛髪>反発力や光沢の低下

このAGEsの存在比率を指尖の毛細血管で
経皮的に蛍光測定が可能になった。

同一人で、定期的に測定することで、
運動習慣、食事習慣、睡眠習慣などの生活習慣の変化や維持を
モニタリングすることが可能となってきた。

ということで、会場にAGEsの測定デモがあり、
やってもらいました。
結果は同世代の中では100人中27番目。
思ったより動脈硬化が進んでなくてちょっと安心した次第です。