CBD製剤の種類

ここまで読み続けてくださった方の中には、
CBD製品について興味がわいた人がいらっしゃると思います。
ですが、いくつか注意点についてお話しておきます。
(分中の図は臨床CBDオイル研究会監修 CBD GUIDE BOOKから引用)

1.CBD製剤といってもいろんなタイプがある
一つは一緒に含有されている中身によって異なるということです。

A)フルスペクトラム

これは大麻草から抽出される成分がそのまま入った製品です。

THCが含まれているため、日本では違法となります。

ですので本来海外からの輸入も禁止されています。
先日某社長さんが家宅捜索うけたのもこれだったのかもしれません。


B)ブロードスペクトラム

大麻草由来の抽出物からTHCを取り除いた製品。
CBD以外にも、マイナーカンナビノイドと呼ばれる、
量は少ないけれどもCBD同様にいろいろな効果が期待されている
他のカンナビノイドが含まれています。

また、カンナビノイドではないのですが、
テルペンと呼ばれる成分が含まれています。
これは大麻草に含まれる香気や風味の源となる成分で、
CBDとの相乗効果が期待されます。

大麻草には約200種類のテルペンが同定されているそうですが、
その中で代表的なものとしては、
β-カリオフィレン、ミルセン、リナロール、リモネン、ピネン、フムレン
などがあります。

リナロールは当院のブログでも出てきました。
沈丁花やクチナシにも含まれているあの香りです。
ラベンダーの主成分でもあります。
ミルセンは大麻草では最も多く含まれているテルペンで、
柑橘系の香りがするそうです。
リモネンも柑橘系の果物に多く含まれる成分で、
大麻草では2番目に多いテルペンです。

これらテルペンとCBDとの相乗効果のことを
「アントラージュ効果」と呼びます。

なお、下で述べるアイソレートCBDに
他のマイナーカンナビノイド(CBG、CBNなど)を加えて
ブロードバンドとして販売されているものもあるそうですが、
これは厳密には上記のブロードバンドとは異なります。

C)アイソレート

大麻草からCBDだけを単離させてココナッツオイルなどに溶かしたもの。
日本の厳しいTHC基準をクリアしやすいのですが、
中には化学合成で作成しているものや、
遺伝子操作で酵母に作らせたものもあります。
こうしたものの安全性はもうしばらく経過を見た方がいいかもしれません。

また、アイソレートは上述のアントラージュ効果が期待できず、
効果が限定的である可能性が高いと思われます。

CBDを何らかの症状の改善を期待して服用する場合、
(症状の改善は実際のところは服用してみないとわかりません)
第一選択はブロードスペクトラムのCBDとなります。

次回に続く